【 おかしければ直せばいい。なければ創ればいい。】

原発から20〜30キロ圏内の自主避難呼びかけの偽装・ねつ造報道!

 今回は身体によくない偽装・ねつ造の報道の話です。
 わかり易いという面で、報ステ報道ステーション)と[N]ZEROを使用します。
 報道番組で分かり易い偽造・ねつ造の対象にする事件として「原発から20〜30キロ圏内の自主避難呼びかけ」を使います。それらの報道番組では全てが偽装・ねつ造と言っても構わないくらいだと思えてしまうのですが、自信を持って何度も見た記憶のあるビデオを選択しました。

 本日の取材報道に至った理由として、次の政治事があったからだと思われます。

 枝野氏、原発から20〜30キロ圏内の自主避難呼びかけ
 枝野幸男官房長官は25日午前の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所から半径20〜30キロ圏内の住民に対して自主的に避難するよう要請した。これまで同圏内は「屋内退避」を指示していたが、枝野氏は「避難を希望する人が増加するとともに、商業・物流に停滞が生じ、社会生活の維持継続が困難となりつつある」と説明した。

 はじめに、本日の報ステ自衛隊が説得…住民の思い 原発 避難指示“圏内”の町」から・・・

 古館さんから「いま双葉町、『いいです、避難しませんとおっしゃってました女性の方、色んな事情は分かりませんけど、やっぱり、色んな思いや色んな悲しみが幾重にもなってくると、もういいです、行きませんという、なる気持ちを察しないといけないと思います。
   
 「察した上で、物資が届きませんので、命あっての、命のことですから避難していただきたいと思います。」と伝えた。

 忘れないうちに伝えます。私は、まじめな報道では次の言い回しは身体によくないと言うか、むかつき腹立たしくなります(それも使い回しの茶番とリピートでは特に・・・)
 「やっぱり、色んな思いや色んな悲しみが幾重にもなってくると・・・
 “幾重にも”ですよ!? よく古館さんが使う言い回しです。はじめは面白いなと感じたこともありますが、それはバラエティー番組の話です。逆に報道番組で使って恥ずかしくないのかな? あぁ、そうか、恥ずかしいと思ってたら始めから使いませんね。
 話を進めます。20〜30キロ圏内を室内待機指示から自主避難呼びかけ・・・

 おととい自衛隊が撮影したものとして・・・、いま双葉町、『いいです、避難しませんとおっしゃってました女性の方のビデオへ・・・


 自信を持って、このおばあちゃんのビデオは、この番組(局)で何度も見ましたよ(本当に自衛隊が撮影したものでしたっけ)。まぁ、現在ではメディアなら従来の標準ビジョン(縦横比:3対4)では収録せずに、ハイビジョン(縦横比:9対16)でしょう。それもフルハイビジョンだな。
 仮に自衛隊が撮影したとしても、このような広報ビデオはハイビジョンでないことに大変無理がある。ハイビジョンが収録できるビデオカメラは当初は大型で高額であったよね。しかし、現在はズーム機能を備えたフルハイビジョンが収録できるビデオカメラは3万円を切っています(おまけに8GBのSDカードも付いてますよ)
 また、おととい自衛隊が撮影したものなら、いつ入手したのでしょうか? だって“お涙ちょうだい”が大好きな報ステなら直ぐに放送するでしょう(うんうん)





 この従来(標準)ビジョンで収録した場所が福島第一原発から5km地点とするのなら、疑いを含めて何度目の福島原発放射能漏れなどの事故が発生した際のものか逆に知りたくなる。

 そうそう、現在における情報としては、正式なハイビジョン放送の始まりは、2000年にBSデジタルの本放送、2003年12月に地上デジタルの本放送から開始されたとされています(今回もデジタル放送完全移行の1年前からアナログ放送はレターボックス化「横長の映像の上下の黒枠」されたから標準かハイビジョンの収録の違いが分かるでしょう)
 2003年12月から地上波ではアナログ・デジタルは同じリソースを放送することからメディア業界ではハイビジョン収録が基本なのですよ(BSなどを考慮していれば、もっと前から)。すなわち、アナログのテレビでレターボックス「横長の映像の上下の黒枠」画面に、左右に黒枠のあるピラーボックス(逆レターボックス・サイドパネル)の放送は、いつごろ収録されたものかなと知りたくなるビデオなのです。
 このようにピラーボックス「映像の左右の黒枠」の有無をチェックして放送を視聴すると楽しいですよ(これもリピートか、あはは・・・)

 今回の絵日記は少し長くなります。やっと、昨日の[N]ZEROの「取り残された高齢夫婦 防護服を着て救助へ」に進めます。

 [N]ZEROでは、3人の被曝から電源復旧作業一部中断とした後に、避難指示の対象となっている双葉町に家族が取り残されていると救助要請があったとして、きのう要請を受け自衛隊が出動。

 出発前に放射線から身を守る防護服を着用していたと伝えて着用する様子を映しました。


 はじめは、別のリソース(ビデオ)かなと思っていました。しかし、救助要請があった高齢夫婦のおばあちゃんを見て!




 おばあちゃんを見ると同じリソースと分かる。報ステは、わざと違うビデオに見えるように編集したのだろう。



 その後、自衛隊の方々は双葉町の中心部まで行って、住民への呼びかけをしたが、応答はなく何も残っていないことが分かった。よかったね、みんな避難されていたようです。
 待てよ!報ステでも「原発から近いために隊員たちも永くは留まれない」と言っていたが、どう見ても白い作業服とゴーグル・マスクは放射線から身を守るものではない、鳥インフル口蹄疫の際の家畜処理用に見掛けた物です(ひょっとして、放射線から身を守るではなく、放射性ヨウ素などの放射性のある微粒子の皮膚付着を避けるふりをしたかったのかな?じゃー着用だけじゃなく安全面から脱いで処分することろまで見せろよな。なんだ!放射線放射能の違いが分からない連中が作ったことが解り哀れだ)

 [N]ZEROでは自衛隊が撮影したビデオとの紹介もなく、仮に自衛隊の方が撮影したとするのなら、娘さんから「双葉町に家族が取り残されている」と救助要請があって、要請を受けた自衛隊員が放射線から身を守るために防護服を着用して出動するさままでは収録はしないよ。
 それに自衛隊員が収録したものだとするのなら音声をテロップで、「 隊員 どなたかいらっしゃいますか?」や「 隊員 何も残っていません」のように“隊員”と示すのは絶対におかしい。

 同じ悪しき業者(プロダクションなどの制作会社)から購入したものと思われる(このあたりを含めてグルと分かる、本当に困ったものだ)。また、[N]ZEROでは、その前後のビデオでも、放射能汚染の水道水を心配する夫婦と生後1ヶ月の赤ちゃん、そして、被災地で被災を免れた自宅3階で暮らしているミシン店を営業していたおじいちゃんにも記憶にあった。これでは世の中はよくならないよ(困ったことに今回も、「9日ぶり救助された祖母と孫」とのタイミングが同じである)

 たぶんデジャビュなのでしょう。

 あらためて、東日本大災害のことを思うと、我が家でも震度5弱の揺れはあったが、津波原発事故はメディアがグルでやっているような茶番とリピートであって欲しいと願う。
−以上−