【 おかしければ直せばいい。なければ創ればいい。】

本日も晴れ。異状なし…えらかったで賞、土地バブルから株価8000円割れは何度目かな?

 本日(’09年02月08日)、Web上のテレビ番組表を見る機会があり、時間もあったので、このシリーズでは今回で2度目かな、冬の新ドラマ「本日も晴れ。異状なし」の第4話「認知症の母を抱え…窃盗事件、涙の真相」を見ることにした。
 “えらかったで賞”は、やはり記憶にありました。このドラマは、私は好きなタイプで時間があれば見てしまうものですが、現在の社会情勢では視聴率は望めないなとも思った。随所に…、「こうすれば結果的に高視聴率になるのにな」を感じる(やはり一方向の感性でしか物事を捉えていないよ)

  
 それと、第4回目も放送されたということは、まだ現地(沖縄)で撮影(収録)が続けているようですよ!

 まぁ、派遣切りなどには縁のないスポンサーなのでしょう(お金持ちで多くの貯えがあるのだろう)
 “えー”と、「12月から4ヶ月」と昨年のレコード大賞で番宣をやっていたので、あと2ヶ月は沖縄撮影で、来月の中ごろに「無事にクランクアップ、最終回に間に合ってバンザイ」という番宣をやるのだろう(ご苦労様と思うが、経費は掛からないからスポンサーには影響はないな)。また、途中で放送をやめると、今回もDVDが販売できなくなるしね(運が悪いんだね)。でも…、このまま継続すると、どこがどのような形で弁明することになるか心配です。また、その際に、どんな「おとなの魔法の言葉」が聞けるか楽しみです。

 しかし、このドラマの放送時期に関しては金融危機アメリカ発)のタイミングまでが同じだから本当に不思議です(罰が当たったのかな)
 あっ、そうそう、メディアで騒がれている今回のサブプライム金融危機)と雇用・派遣切りの大きな問題は、はじめてではありませんよ(多くのメディアは、使い回しとリピートを繰り返しているだけですよ)
 やはり、問題を解決しようとする目的がないように見え思えます。

 じゃ、どうして・どうして…!?
 はい、「視聴率と金のためなら何でもするズラ」なのでしょう。
 …というか、経費を掛けずに使い回しで、「煽り立て、そして煽り立て、最後にお涙ちょうだい」とすることしか認知できないのでしょう(哀れなリ)。本来は前回起こった際の問題分析から解決策を提示するのが、まっとうな報道でしょう(恥を知れ)

 だって、この年末年始に、何度も見覚えのある方たちが、職を失い住まいをなくして途方に暮れ、田舎に残している家族(特にお子さんなど)に電話するところを見た方は多いと思います。
 そうやって、何の解決策も提示せぬまま…、お涙ちょうだいだけで社会を壊すのでしょう。
 ここで土地バブルから現在までの景気の良し悪しをチェックしてみましょう。
 景気の指標として、はじめに日経平均株価を使用します。土地バブルのピークは’89年で、それから8,000円割れをした時期が、今回を含めて二度ほどありました。

 次表(’89年6月から’09年1月までの日経平均)の左上の青丸は、土地バブルのピーク値の’89年38,915円で、右下の赤丸2つが8,000円割れをした株価時期です。


 これを見るだけでも、景気の善し悪しが繰り返していることが分かります。最近また「内需」という言葉を聞きますが、これは外需依存でも景気が良くなれば忘れ、今回のように外需依存から景気後退が進むと思い返される言葉の代表です。
 この20年の株価表では、年の単位が分かりづらいので、ここ10年のものを次に示します。


 この表からは、年単位が分かり易くなったことから「100年に一度」と言われる昨年後半から年末に掛けて景気(株価)の折線グラフに似て推移する年は、いくつありますか?

 さすがに2007年は除いて、多少角度は浅いですが、2000年と2001年、そして2002年も同じ景気のグラフの推移を示しています。同様に雇用・派遣切りの問題も起こり、その際に収録放送したものを多くのメディアはリピート(使い回し)をしたのでしょう(だから何度も見覚えのある方たちと会社を見掛けるのですよ)
 また、経済などに興味がなく、よく分からない私ですら、2003年の初めごろに、今回と同様に「100年に一度」と騒がれていたことを覚えていますよ。このころ海の向こうでは、同様にサブプライム問題が騒がれていましたね(これも最近、メディアで使い回しされているのをよく見ます)。このときのサブプライム問題は、思ったより早く解決収束したなと思っていました。それが、単に別のことで忘れ去られていただけで、より高度な数学を駆使した経済学(リスク分散)でバブルが進行していたようです。

 ここで、「サブプライム」というキーワードと外需に関する景気をチェックしてみることにします。
ダウ(Dow:ニューヨーク平均株価)に対して、外需(輸出)大手企業の代表としてトヨタ株と日経平均を比べることによる景気の良し悪しの不思議を考えてみることにします。

 次に、ここ10年を考え、’99年2月を基点とするトヨタ株価、日経平均、ダウの相対値のグラフを使用します。

   ■ トヨタ自動車・・・黒グラフ
    日経平均・・・グラフ
    ダウ(ニューヨーク平均)・・・ベージュグラフ


 この表からは、ダウを中心に捉えますよ。どうもトヨタ株のプラスのレンジ(幅)が大きく、ダウのレンジが見づらいのですが、しっかりとダウのマイナス時と、長い上昇レンジをチェックしてください。
 はじめにダウのレンジに対してトヨタ日経平均も同様なグラフ推移ですが、なぜか上下の幅が大きい。それも日経平均はマイナスのレンジが大きい(まぁ、アメリカの影響を大きく受けるお国柄なのでしょう)。それに対してトヨタはプラスのレンジが大きい。

 次にダウがはじめにマイナスになったのが2001年後半にあります。
 はい、911テロです。
 ここで勘違いをしないでくださいよ。911テロが起こったからダウが下がったのではありません。
 911テロが起こったときが、このときのダウの底です。

 それから戦争をやりたい勢力の景気がよくなり、一時的にダウが上昇しましたが、翌年2002年に戦争が始まらず後半には前回よりもダウのマイナスが進みました。そのころも、経済学に興味がなく、よく分からない私でさえ、サブプライム問題が騒がれていたことを覚えていますよ。
 そして、2003年3月、アメリカのブッシュ大統領は、イラクの当時のフセイン大統領が、大量破壊兵器を密かに開発し、それが国際テロ組織アルカイダの手に渡る恐れがあるとして、イラク戦争に踏み切りました。

 その後のダウは2007年後半まで長い期間上昇を続けました。同様に日本の景気もね(ただし、戦後の「いざなぎ景気」とは異なる格差がありました)
 そして、イラクには多くの紛争問題を残したが、次期大統領選を見据えてアメリカ軍を早期撤退させるとする兆しが現れると共に、より高度な数学を駆使した経済学(リスク分散)でサブプライム問題(バブル)が進行していることが分り始めて現在に至った。
 あらためて、2009-02-07「プロパガンダ」と「認知の働き」の仕組み で伝えた…

  • はい、「戦争は儲かる」のです。
  • 全ての戦争は、広告(PR会社・広告会社)によって鼓舞されて、正当化されてきた。

 …などが、大きく影響している感じで嫌ですね。
 これからも「視聴率と金のためなら何でもするズラ」で、社会を壊し続けるのでしょう。
−以上−