【 おかしければ直せばいい。なければ創ればいい。】

ごちそうさん 第9週「君をあいス」(第53回)の足踏みオルガンを見て!?

 けさの「ごちそうさん(53)」を見て、また諸々の記憶がつながりました。

 はじめに、希子(高畑充希)さんの「焼氷の歌」からです。
      

  ♪〜
  ♪「氷 氷 氷なのは間違いないのさ」
  ♪〜
  ♪「ところが どうにも 噂だと」
  ♪「何でも 火を吹く氷だと」
  ♪〜
  ♪「氷のお山に 白帽子」
  ♪「パッと火がつきゃこんがり焼けて」
  ♪「とけそでとけない もどかしさ」
  ♪〜
  ♪「熱くて冷たい あの人と」
  ♪「甘くて苦い 恋の味」
  ♪「あっと驚く 玉手箱」
  ♪「一度 食べたら もう虜」
  ♪「あなたも 私も あなたも 私もテーブル囲んで ドレミファソ」
  ♪〜
  ♪「食べてみはって 摩訶不思議」
  ♪「寄っておいでな 天神橋筋世にも不思議な焼氷」
  ♪「うま介印の焼氷 うま介印の焼氷」
  ♪〜

 この照れながら歌うシーンは何度目であろうと好いですね(おじさんドキドキします)
 さて、そのシーンの間の足踏みオルガンのペダルですが・・・

 高木馬介さんの龍子お姉さんの脚が動かないのです。そうペダルを踏み込まないのですよ。
 伴奏の中では「バタバタ・ギュギュ」とペダルを踏み込む音はシッカリと入っているのですよ。
      
 多くの方はご存じだと思いますが、電子(電気)オルガンと違い足踏みオルガンは左右のペダルを互いに“バタバタ”と踏み込まないと音は出ません。

 足踏みオルガンはリード・オルガンと呼ばれ減圧式で、ペダルを踏むと真空ポンプが働いて楽器内部の気圧を下げ、鍵盤を押すと対応するリードの下に設けられたバルブが開き、外部の空気が楽器内部に進入する過程でリードを振動させて音をだす仕組みです。

 ひょっとして、アコーデオンの伸び縮みの際のような、あるいはエレクトーンなどの電子楽器のMIDIペダル(コントローラー)のような特別なものと勘違いじゃないよね。ただ左右のペダルを互いに踏むだけです。だから演奏(伴奏)するふりは難しくはないと思います。

 はじめ昔のオルガンを演奏するふりもできないと聞いて「どうして宝塚音楽学校を卒業した方が、ふりもできないのですか」と文句を言ったようです。
 あっ、これはひとから聞いた話ですが、これ以上、暗くしたくなかったので、歌が得意とあった希子(高畑充希)さんに歌ってもらおうと仕組んだようです。“えー”とお坊ちゃまの馬介(うま介店主)の家にはオルガンあって姉が演奏できる。そして焼氷のリニューアルの際に宣伝を兼ねて歌ってもらうことにした。その際にオルガンで伴奏するお姉さんは誰がいいかと問われたので、NHKなので「うたのおねえさん」の「はいだしょうこ」さんをリクエストして決まったものだと思っていたようです。

 その方は、物語や歌を創る際に何かテーマを持つようです。「はいだしょうこ」さんには「ドレミのうた」のイメージが強かったことから歌詞に『ドレミ』というフレーズを入れようとしたようです。
 そこで、♪「… あなたも 私もテーブル囲んで ドレミファソ」と、これから楽しみ盛り上がりましょうをイメージさせるようにしたそうです。
 それが、初回目のドラマを見て「しょうこ」さん違いだったと知って呆れたようでした。初めから知っていれば、このフレーズは生まれなかったとも言っていたようです。

 最後になりますが、本日の照れくさそうに希子さんが歌った「ごちそうさん」も高視聴率になるものです。多くのメディア関係者が「ごちそうさん」の視聴率が高くつづくことに驚いているようです(逆に不思議に思っているのでしょう)。それは、現在のテレビにおいて俗に云う視聴率が取れる仕組みが解らないからでしょう。
 来月(12月)、いやいや年が明けた月の中ごろ(後半)あたりから視聴率に動きが始まるころになります。さて、上がるのでしょうか、それとも下がり始めるのでしょうか、お楽しみにして下さい。
−以上−